蒼竹ヌーDX

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安易な介護離職は絶対にしないほうがいい。

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結論=安易な介護離職は絶対にやめよう!

 

部下の1人が、祖父の介護のために離職するか悩んでいると相談があった。

その部下は、30代前半の独身女性。

 

父は既に亡くなっていて、実家には母しかいない。祖父が要介護となり、母から仕事を辞めて実家に戻ってほしいと希望されているとのこと。ちなみに実家は和歌山県の田舎町。

 

部下の人生だし、彼女もいい大人だからあまり詮索せずに退職を受け入れようと思ったが、手塩にかけた部下であったことと、せっかく私の部下になってくれた子でもあったので、放ってはおけなかった。

 

彼女とは少し時間、面談を設けて話をした。

仮に介護離職をして、10年後に祖父が亡くなったする。

その時の彼女の境遇は、自分は40才、履歴書的には10年間無職、独身女性。

ここからの婚活や就活。下手をすれば、20年後には貧困からの老老介護となる。

 

介護は突然やってくるから、心の準備も必要な情報も不十分なまま、雰囲気に呑まれ流されるままに貧困への道をまっしぐらになりかねない。

 

突然やってくる苦境を生き抜くためのサバイバル知識。今の日本で、親が生きている人であれば、全員にオススメしたい本がある。

 

 

この本は、たまたま書店で見かけて購入して読んでみた本だったのだが、介護離職の悲惨さを伝えているだけではなく、国や地方公共団体から支援を受ける具体的な方法が分かりやすく掲載されている。

 

実は介護に関わる社会的な支援のほぼ全ては、自分自身で申請しないと受けられない。

こういう書籍を1冊でも読んでおくと、いざ介護をするとなった時に絶対に役に立つ。

 

国や地方公共団体は、介護に関して様々な支援策を打ち出している。

ただ全部申請制だから、知らない人は何の手続きもせずに大事なお金と神経だけを介護で削り取られていく。

私はこういうことについて全くの無知だったから、この本は本当に勉強になった。

 

話を戻す。

冒頭で記載したように、結局は彼女が介護離職するかどうかは、彼女自身が決めることだ。私が行ったのは、この本を買って彼女にプレゼントしたことだった。

 

「これを読んで介護離職や介護関わる知識をある程度知ったうえで判断しなさい」

 

まだその話をしてから1週間しか経っていないので彼女から離職するかどうかの最終判断は貰っていない。ただ、両親や祖父母の介護をするために自分の人生を棒に振ってしまうような生き方を私は無責任に薦められない。

 

 

皆さんは介護について真面目に考えたことはありますか?

介護は突然来ます。誰にでも来ます。

自身・両親ともに元気なうちに、

介護が必要になった場合どうするか、経済的には大丈夫か、今の仕事を継続できるか、介護に関する社会的な支援にはどのようなものがあるのか、両親は何を望むのか、自分はどうしたいのかなどをしっかり考え、実際に両親と話をしておいた方が良い。

 

その一助になるのは間違いないから、興味があればこの本を手に取ってみてほしい。

 

 

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