今日はドラクエウォークに関する攻略法の記載を封印して、ガチ勢である私から見たこのアプリの現状分析をします。最初に結論を言ってしまうと、ドラクエウォークというアプリは今、危機的な状況にあると思います。
私は大のドラクエ好きです。
幼少期からドラクエシリーズにハマっていて、今もとてつもない魅力を持っている超メガコンテンツだと思っています。
ただ、最近やっているドラクエウォークにはちょっとガッカリしてます。もうリリースされてから1年が経過しましたが、未だに目指す方向性が見えていないというか、最終的にどういうゲーム性に統一して、どういうユーザー向けに成長させていきたいのかがさっぱり分かりません。
「その場限りの思い付きイベントを連発して、何となく課金してくれそうな見た目のいい装備を実装し、ガチ勢でも楽しめるような高難度クエストを取り入れてみた」
現在のドラクエウォークを一言で表すとこんな感じだと思います。
運営側は必死に考えてアプリ制作をしているのでしょうが、はっきり言ってユーザーを舐めているとしか思えません。愛してやまないドラクエを衰退ゲームになんかしてほしくないので思いのたけを書いてみます。
記事の最後に、真のガチ勢である私から、運営側へ改善策を提案しますが、その前にドラクエウォークを業績から考察してみます。業績だけを見てもこのアプリを知らない人でも「ドラクエウォークはオワコンだな」と感じると思います。
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まずはスクエア・エニックスの直近の財務状況を見てみます。
【2020年3月期の業績】
<スクエアエニックスIR資料より抜粋>
2020年3月期の業績は、売上高2,605億円(前期比107億円減)、営業利益327億円(同81億円増)、経常利益320億円(同36億円増)。
セグメント別に見ていくと、デジタルエンタテインメント事業は「ロマンシング サガ リ・ユニバース」「ドラゴンクエストウォーク」の好調による前期比増収増益となりました。売上でいうと2020年3月期は前期比226億円増加、営業利益は前期比100億円増加しています。
ここで何が言いたいかというと、スクエアエニックスの事業全体でみると107億円の減収にありますが、デジタルエンタテイメント事業に該当する「ドラクエウォーク」が好調に推移し、利益は大幅に増加しているということです。
次に、ドラクエウォークの売上推移を見てみます。
ドラクエウォーク売上推移
対象月 | 売上額 | イベントなど | |
2019年9月 | 87.41億 | ドラクエⅠイベント | リリース3か月は絶好調! |
2019年10月 | 126.37億 | ドラクエⅠイベント | |
2019年11月 | 78.76億 | ドラクエⅣイベント | |
2019年12月 | 66.07億 | ドラクエⅣイベント | 徐々に衰退。4月は少し盛り返した。 |
2020年1月 | 50.11億 | ||
2020年2月 | 35.36億 | ||
2020年3月 | 41.09億 | ドラクエⅢイベント | |
2020年4月 | 48.07億 | ドラクエⅢイベント | |
緊急事態宣言 | |||
2020年5月 | 35.00億 | ドラクエⅢイベント | 氷河期 |
緊急事態宣言 | |||
2020年6月 | 23.67億 | ||
2020年7月 | ? | ||
2020年8月 | ? |
スクエアエニックスの本決算は毎年3月です。ドラクエウォークの売上寄与額はリリースされた2019年9月~2020年3月までの485.17億円で、スクエアエニックス売上全体の18%を占めます。
いかにドラクエウォークがスクエアエニックスにとって大きな収入源かよく分かると思います。
そんな収入源であるドラクエウォークですが、2020年5月、6月と急激に売上が落ちています。緊急事態宣言が出たタイミングなので、位置情報ゲームとしての本来の遊び方が出来なかったことも売上減少の一つの要因にはなっていると思いますが、運営側がしっかりとした対応、はっきりとしたゲーム性の確立、無課金勢でも楽しめるゲーム性の構築などを無視して適当に運営した結果が出ているかと思います。
恐らく中間決算を迎える2020年9月までに「大型の課金イベント」をブッこんでくると思われます。皆さん注意してくださいね。私は微課金なので大きな課金はしませんが。
コロナ禍での位置情報ゲームの在り方は非常に難しいものがあります。本来は実際にスマホを持ち、街を歩き回ってレアなモンスターを倒したり、メガモンスター討伐をして楽しむわけですが、外出自粛がここまで浸透してしまうと、その期間運営側は稼ぎ方を変えないといけません。
ただここで運営側は変える方向を大きく間違えたと思います。
何が悪かったのかを、ガチ勢である私個人の意見としてまとめてみます。
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①行き当たりばったりのイベント開催
魔法戦士やパラディンなどの新たな上級職を実装したのはゲームにとっていい事でした。ただ、それに伴ってリリースされる新装備ガチャがあまりにも渋すぎます。無課金勢・微課金勢はゲーム内で無料で配布されるマイレージやジェムで星5武器を手に入れようとしますが、はっきり言って確率が低すぎて全く出ません。
星5武器・防具を手に入れようとするのであれば、課金することが前提になってしまっています。しかもドラクエウォークの課金は、10連ガチャで3,000円も掛かります。特定のシリーズにおける星5武器・防具一式を揃えるとなると、最低でも30,000円は掛かるでしょう。
一式を揃えるのに30,000円も課金しなければならないガチャを、短期間で何種類も実装しました。これでは無課金勢、微課金勢はやる気が無くなります。ガチャに関しては結局は廃課金勢しか満足しないゲームになっています。
②最高レベルが30のボスキャラが強すぎる
一時期は無課金勢でも工夫をすれば何とか倒せる程度の難易度になっていたので、昔からドラクエ好きだったユーザーにとっては、とてもやりがいのあるゲームでした。ただ、現状はどうかと言うと、廃課金勢が知恵を絞ってやっと倒せるくらいの超高難度に仕上がってしまっています。ヘルコンドルのレベル30、砂漠といにしえの神殿(高難度)などに至っては、鬼畜としか言いようがないほど攻略が難しいです。
ガチ勢を自称する私は、どちらも何とかクリアしましたが、レンジャーの影縛りやパラディンガードが奇跡的なタイミングで入ったことによってたまたまクリアできただけで、決して毎回クリアできるわけではありません。
これはライトユーザー勢を完全に無視したイベントでしたね。私の周りでもこの鬼畜レベルに強いキャラの登場によってやる気をなくしてゲームを離れた人が何人かいました。
ここで一つ運営に提案してみたいのですが、最難関キャラを実装するのであれば、上限はライトユーザーでもギリギリ勝てるくらいのレベルに抑えませんか?そのままではガチ勢からすると物足りないので、ボスキャラのレベル上限30を開放して99まで用意するとかすれば、ガチ勢は必死になりますよ。全国ランキングとかそういうのも機能として実装すれば、ガチ勢は楽しいし、勝手にアプリを盛り上げてくれるゲーム系YouTuberたちもかなり気合を入れてプレイして「面白いアプリだ」と宣伝してくれますよ。
あくまでボスキャラのレベル上限は30。それ以上はガチ勢専用で全国ランキング機能実装。レベル31を倒せば豪華な報酬が貰えるとか、そういう機能は不要。ゲーマーはプライドが高いので中途半端な報酬より、全国でどれだけ上位に食い込めるかを競いたいわけですよ。それくらいしないと廃課金勢が浮かばれません。
③ユーザー離れが顕著なのにゲーム性を変えない意味不明な対応
2020年5月、6月と売上の落ち方が酷くなっている主な原因はユーザー離れにあります。どんなに一部の廃課金勢が課金しまくろうが、金額には限界があります。それよりもライトユーザーが少しでも課金してくれるようにしていくべきです。
まず運営側がすぐに行うことは、渋すぎるガチャの確率調整です。いくらなんでも酷すぎます。3,000円課金すれば星5武器・防具が1つは確定で排出されるようにするとか、エラーばかり出しているシステム不具合を改善したときにはジェムをケチらずに配布するとか、とにかく工夫をしたほうがいい。
特にシステム不具合が出て改善した時は、ジェムを配布するなんて他のアプリゲームでは当然の対応なのに、それがほぼ無いっていう対応にガチ勢の私でさえ違和感しか感じません。ユーザーを舐めたような対応は本当にやめたほうがいいと思います。
携帯ゲーム全盛期の今、運営側の対応に対してユーザーは厳しくなっています。そういうのも勉強してから実装していきましょう。
④完全にこころゲーになってしまっている
上に書いた内容とは少し矛盾するかもしれませんが、ドラクエウォークは武器・防具ゲームではありません。完全にこころゲームです。こころというのは、戦って倒した敵キャラが稀に落としていくもので、これを武器や防具とは別に装備することでちからや防御力が格段にUPするものです。
超がつくほどレアなこころをゲットするのは、相当なプレイ時間と運がないと不可能なことです。ガチ勢として不満に思うのは、優秀なこころがあまりにもゲットしにくいということです。例えばキラーマシンのこころS。ガチ勢であれば人数分である4つを所有することを目指します。また、この間までメガモンスターとして登場していたゾーマやダークキング。こころ自体は取りやすいですが、とにかくSが出ない。ほぼDのみ。
下の写真は、Dを何回も合成してようやくAなどに辿り着いた汗と涙の結晶です。
ガチ勢からすると、やればやった分だけ報われるというゲーム性を好みます。決して運だけに左右されるゲーム性は好みません。
こころゲーであるドラクエウォークで、強いこころをゲットする条件が運でしかないというのは、ガチ勢がこのゲームから離れていく大きな要因になっています。
ここでも運営側に提案ですが、キャラによって一定の討伐数を達成した場合、必ずランクSのこころがゲットできるという仕様に変えてもらえませんか?その討伐数の設定はライトユーザーが絶対達成不可能なハイレベルな討伐数でもいいです。
上述しましたが、ガチ勢は「運だけで左右される」ことを嫌います。多少無理な討伐数を設定されたとしても、その数だけ討伐すれば100%の確率で、ランクSのこころが手に入るなら、ガチ勢は喜んでプレイしますよ。
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⑤ガチ勢でもコンプリートが難しい短期間イベントの実装
例えば現在実装されているスナノサウルスがフィールドに出現するイベント。ゲーム内で砂漠の青バラ、赤バラ、黒バラを手に入れることが可能ですが、手に入れたバラを交換所でアイテムに交換できる期間があまりにも短すぎます。
今までのイベントは、ある程度ガチでやっているユーザーであれば、交換所の全てのアイテムをゲット出来ていました。ただ、今回のイベントは何を血迷ったのか分かりませんが、交換可能期間が短すぎます。例えるなら東京から北海道へ自転車で30分で行ってこい!と言われているようなものです。
下の写真は必要アイテムが不足しまくっているのに、交換期限が残り8日になってます。私はかなりガチでやってるのにこの有り様です。これは無理ゲーです。
これは運営側に聞いてみたいのですが、制作チームの中にドラクエウォークをガチでプレイしている人はいますか?絶対いないですよね?ガチ勢は全イベントをコンプリートすることが当たり前ですが、今回のイベントははっきり言って不可能です。
1度でも攻略できなかったイベントがあったり、入手できなかったアイテムがあったりするとガチ勢はテンションが下がります。それが何回か積み重なったりすると、ゲームから離れていきます。運営側が最も恐れている廃課金者のユーザー離れです。
イベントを実装するのは良いですが、ちゃんと検証してからリリースしてください。
⑥位置情報ゲームの機能を残しつつ、自宅でも十分に楽しめる機能を!
ドラクエウォークとよく比較されるゲームと言えばポケモンGoですね。同ゲームは世界的に人気の高いゲームで、老若男女問わず未だに根強い人気があります。私はどちらのゲームもガチでやってますので、違いがよく分かっています。
ポケモンGOにあって、ドラクエウォークにないものを運営側は理解しているのでしょうか?例えばポケモンGOでは、リモートレイドバトルという機能が実装されてかなりの日数が経ちます。以前は街のどこかに携帯を持って集まりレイドバトルをやっている光景がよく目にされたと思いますが、現在はリモートチケット制度が導入されたので、いちいちその場所まで行かなくても遠くのレイドバトルに参加できるように進化しています。
チケット自体は有料ですが、ゲーム内で頻繁に配布されるのでそこまでストレスには感じません。ドラクエウォークも緊急事態宣言中は画面に映るメガモンスターと戦える仕様になっていましたが、今は1日1回だけです。
これははっきり言って「改悪」です。ユーザー離れに直結している要因の一つでしょう。他のゲームのいいところは積極的にパクった方がいいですよ。
⑦出現モンスターの手抜き感が半端ない
せっかく超優良メガコンテンツであるドラゴンクエストを扱っているのに、なぜ同じようなモンスターばかりを実装していくのかが全くの謎です。
ドラゴンクエストシリーズには、まだまだ魅力的なモンスターが沢山いるのに、手抜きでしょうか?運営側の意図が全く分かりません。もう少しユーザー目線を強く持って、どの敵キャラを実装すればドラクエファンが喜ぶか?を真剣に考えてほしいものです。
さいごに
いろいろ好き勝手書いてきました。ドラクエと共に生きてきたと言っても過言ではないほど小さい頃から身近にあった大好きなゲームなので、運営にはしっかり対応してほしいと切に願います。
ドラクエウォークはオワコンなんて言わせないように扱ってほしいです。ドラクエというコンテンツは国内で最強クラスに強いメガコンテンツです。
よっぽど運営が下手じゃなければ右肩上がりに売上が上がってもおかしくありません。今の運営に危機感が無く、ユーザー目線を取り入れる柔軟性が無いなら衰退の一途を辿るとは思いますが、まだリリースして1年弱なので、今後大きな変化をしてくれることを願います。
この投稿、運営側に届かないかなー(希望)
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