子役事務所の選考
私の娘はある大手子役事務所に所属している。
理由は超可愛いから。
私も妻も親バカだと認識しつつ、1年くらい続けている。
自宅から自転車で10分弱のところに事務所(レッスン場)がある為、送り迎えも楽だ。
娘のスペックについての詳細は記載しないが、
小学校低学年で有村架純に似ている逸材ということだけ知らせておこう。
ちなみに子役事務所に所属するには何個か段階を踏む必要がある。
- 書類選考
- 面接
- 合否発表
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最初に書類選考。
書類選考時に記載することは、住所や氏名のほか身長・体重・特技などがあった気がする。添付する写真のサイズも決められていて、結構面倒だなと感じた記憶がある。
書類を郵送し、選考結果を待っていると、2,3日で合格通知のようなものが自宅に郵送されてきた。「厳正な審査の結果、面接に進んでいただくことが決定しました」的なことが書いてあったと記憶している。
さすがウチの娘だ!とその時は喜んだ。
次に面接だった。
事務所側が何個かスケジュールを投げてくるので、その中から選んで面接に行く感じだったと思う。そのころから事務所とのやり取りは郵送ではなく、電話かメールに変わった。
妻の都合が付かなかったため、面接には私と娘の2名で行った。
面接開始5分前くらいに事務所に行くと、ある小部屋に案内された。
小部屋に入ると4名くらい同世代の女の子が座っていた。
親は子供の後ろに用意されている椅子に座り、子供が面接官からの質問に受け答えするというものだった。
面接で聞かれていたことは、こんな感じだった。
- 名前は?
- 年齢は?
- 習い事は何をしている?
- その習い事は楽しい?
- 趣味は?
- 特技があれば披露して?
子供たちが質問に対して長々と話すことはないので、普通にやれば10分位で終わってしまうような内容だった。
ただそこにいるのは私の娘である。そんな簡単に面接が終わるはずがない。
他の子供たちが淡々と質問に答えていくなか、
娘の回答は面接官を爆笑させていた。
質問①
面接官:年齢は?
私の娘:私は◯歳。ママは18歳。
!!
ママは40歳前後が正しい。普段娘に年齢を聞かれた際に、妻が18歳と毎回答えているのを知っていたので、思わず私が吹き出してしまった。面接官も笑っていた。
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質問②
面接官:習い事は何をしていますか?
私の娘:水泳と空手と塾とバタフライ。
!!
バタフライ?
水泳の中に含まれるはずだ。吹き出しそうになる私だったが何とかこらえた。
面接官は笑いながら「バタフライまでできちゃうんだねー」と上手な返答をしていた。
さすがプロだと感心した。
質問③
面接官:水泳は楽しいですか?
私の娘:ん~~ ゴーグルが曇るから好きじゃない。
!!
うーん。なんかズレてるなぁと思っていたら、面接官のツボに入ってしまったらしく結構長い時間笑いが止まらず、他の親たちも笑っていた。
質問④
面接官:特技があれば披露してください。
私の娘:ん~~ バク転。
!!
おいおい、そんなこと出来るなんて知らねえぞと思っている私を気にすることもなく娘は、座っていた椅子から立ち上がった。
そして回った。
ごく普通のでんぐり返しだった。
これにはさすがの私もこらえきれず、それはバク転じゃないよ?と言ってしまった。
どこで「バク転」なんて単語を覚えたんだろうと少し関心もした。
面接官はまた笑いながら「上手だねー」とか言いながら娘をほめてくれていた。
他の子供たちは特技を披露して?という質問に、モジモジしながら「ないです」と答え
ていたのを見ていたので、私の娘もそんな感じなのかと思っていたが全く異なっていた。私の娘を見て、同席している親たちも結構笑っていて、面接会場が楽しい雰囲気になっていた。
そうなると他の子供たちが「私もできる!」と言い出し、最後は5人の子供で「でんぐり返し大会」になった。
そんな感じで子役面接が終了となった。
面接官から「合否は郵送でお知らせします」との連絡を受けて解散した。
あまりの娘の暴走に、こりゃ落ちたなと思っていたが、 2,3日後に事務所から「合格通知」がきた。
「あれで受かるってどんだけハードル低い面接なんだよ。。」
まぁ今思えば、子役事務所なんて誰でも受かるんだろうなと思うが、当時の私は芸能関係の事務所の仕組みなど全く知らなかったので、合格には驚いたのを覚えている。
娘は今、しっかりと子役をやっている。
ごくたまにではあるが、TVに映る娘の姿を見ると、もの凄く嬉しい。
出演する番組・シーンが決まると、まず行うのがおじいちゃんおばあちゃんへの報告。
次に自宅のブルーレイレコーダーで録画予約。
そして放送当日は家族みんなでTVの前で鑑賞。
こんな感じで楽しんでいる。
娘も子役活動が結構楽しいらしく、今のところこのままでいいかと思う。
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娘のギャラ
先日、初めて出演したTV番組のギャラが口座に振込まれた。
出演といっても、某バラエティ番組内で流れる再現VTRの子供役として出演しただけだが。
出演時間は2秒くらいと超短時間であったが、ゴールデンタイムに放送されている人気番組だ。出演時間は2秒だが、撮影時間は待ち時間を入れれば2時間ほど。
撮影場所は自宅近所ではなく、電車で片道1時間ほどのところにあるスタジオだった。
撮影日の所要時間は計4時間。
事務所から郵送されてきた「支払い明細書」を見て驚いた。
【支給項目】
番組名 ◯◯
金額 8,000円
【控除項目】
手数料(10%) 800円
渉外経費(40%) 3,200円
小計(50%) 4,000円
源泉税 408円
【支払額】 3,592円
3,592円??
安すぎじゃねえか??
事務所が半分持ってくのかよ!
源泉税までかかるのかよ!
移動時間を含めた所要時間で時給換算すると、898円。
売れてない子役のギャラはこんな感じです。
芦田愛菜ちゃんのように国民的に認知された子役であれば桁が違うんでしょうけどね。
子役業界は甘くないですよ。
自分の子供を子役にして稼ごうなんて宝くじを買って1等を当てるのと同じくらい難しいことですよ。
でも親は自分の子供が可愛く見えちゃうんですよね。
我が家のように、稼ぐことを目的とせず、出演する映像を親戚も巻き込んで「観て楽しむ」ことを目的とするならば超オススメです。
子役事務所は沢山ありますが、やはり大手が安心です。
週1回とかレッスンがあるので、友達も沢山できますし、上下関係がしっかりした業界なので良いしつけにもなります。
興味ある方は是非挑戦してみてください。
今なら最大手子役事務所のオーディションが無料で受けられます。
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